エアコンも取り外してほしいと予定している奥様方は

ところが、ホンダはその二年後に、山田が開発した大きくて静かな九二年モデルのカムリと、まったく違った切り口の新型アコードを、米国市場に投入してきた。この新型アコードは、ちょつと小さめでスポーティな乗り味だったのだ。実は、これでホンダはずいぶんと苦労をすることになる。

さカバりしろいろ不評が出た。やっぱり米国は室内が広くないとダメだ、という感じでした……」ホンダとしての反省をこう語るのは、加美陽三上席研究臼貝である。
 だが、この失敗にはホンダの 〝お家の事情″もあった。というのも、国内のアコードと共通のプラットフォームを使っていたため、米国製だけを大きくすることができなかったのだ。
 次第に人気を増す 「大きな」 カムリを目の前にして、ホンダはついに国内アコードと米国アコードの〝泣き別れ″を決意する。米国アコードのプラットフォームをまったく新しくして、大きなサイズで登場したのだ。 それが加美が開発したアコード (九八年モデル) である。